「野田岩」の白焼き

えぇ〜、一応鰻の養殖量日本一の三河湾(知ってました?浜名湖じゃないんですよ〜)、そして名物櫃まぶしを誇る名古屋に程近い土地に生まれた私は、寿司・焼肉の次に鰻好きだったりします。
さて、鰻は蒲焼き派、それも丼派(たれの染みた御飯がなくちゃね)の私ですが、「野田岩」へ行くと白焼きを食さずにはいられません。
「野田岩」は、天然物にとことんこだわる、某料理評論家監修の美味しい店ガイドで総合一位になるような超有名且つ超優秀店ですが、うな丼に限って言えば、正直私には他の美味しいうなぎ屋さんとの大差は感じません。
脂ギトギトの養殖物や中国産に慣れてしまっているからでしょうか…。客観的には天然鰻の上品な美味しさも解らなくはないのですが、ともすると物足りなく感じてしまうことさえあるのです。とはいえ、美味しい鰻が食べたいなぁという時には、絶対にハズすことはないのでわざわざ食べに行ってしまうんですけどね。
と、話が逸れましたが、白焼き・・・これは驚愕の旨さです。感動です。肉厚でふっくらしていて、これが天然物の底力か!と思わせる程。私にとって、蒲焼きは御飯との融合が命ですが、鰻自体を味わいたいのなら“野田岩の白焼き”これに決まりです。酒の肴にはもってこいだと思いますよ。それと、今でもメニューにあるのかな、昔一度だけキャビアと共にわさび醤油でいただいたことがあったんです。最初は「キャビアと併せるなんて邪道だわ〜」と思ったんですけど、口にした途端、旨いものは旨いのだと納得せざるを得ませんでした。。。騙されたと思って一度お試しください。
因みに、話は蒲焼きに戻りますが、ここのたれはわりとあっさりめです。B級丼好きの私は、親子丼やうな丼のたれは結構甘いのが好みなので、ちょっと上品過ぎるかな…。そして、欲を言えば、御飯が白飯として食べるのに丁度いい堅さなので、丼物の御飯にしてはちょっと柔らかい気がします。然し乍ら、うーむ…流石のうなぎ屋です。

「野田岩」〔東麻布〕03-3583-7852

《余談:名古屋の櫃まぶし》
名古屋ではいろんなお店で櫃まぶしをいただけますが、2大勢力と言えば、「蓬莱軒」と「いば昇」でしょうか??「蓬莱軒」は松坂屋本店の中にも支店があるので、いつでも気軽に櫃まぶしを楽しめますが、デパートのテナントなので情緒はイマイチです(私は残念ながら松坂屋内のお店にしか訪れたことはありません。いずれ熱田の本店には行ってみたいなと思っているのですが…)。一方「いば昇」古い木造の、暖簾をくぐった途端に涼しい空気が感じられるような、それだけでボーナスポイントをあげたくなるお店です。また、人数分のまぶし飯を大きなお櫃に入れて供される光景は思わずおぉっと声をあげたくなります(最大何人分のお櫃があるんでしようねぇ?)。さて、お味の方ですが、蓬莱軒二回といば昇一回しか食べたことがないのでよく憶えていませんが、どちらもとても美味しいです(これでは参考になりませんねm(-_-)m)。強いて言えば、両店とも関西風に蒸さずに焼いているので香ばしいさが印象的ですが、いば昇の方がよりカリカリだったような気がします。たった一つの大きな違いは、お茶漬け用に供されるのが、蓬莱軒は出汁なのに対していば昇はお茶です。私はお茶をかけて食べるのが好きではないので、ここだけの話ですが、お吸い物をかけて食べちゃいました〜(+_+) 
いずれにしても、美味しいですよー櫃まぶし!

《付録:『なんちゃって櫃まぶし』=スーパーの廉い鰻を美味しく食べる方法》
お米2合に大きめの鰻の長焼一尾を目安に作ります。鰻に付いている小袋のたれだけでは足らないので、たれを追加で買い求めることをお勧めします(なければ、醤油・みりん・酒・砂糖を煮詰めてたれを作ります)。
お米は普通に研ぎます。お好みで何割かもち米を入れてもよいです(勿論もち米100%で鰻おこわにしても美味)。たれ大匙1程度と、あれば昆布一切れを入れて水加減をし、炊飯器で普通に炊きます。鰻は幅1〜2cmに細かく切っておきます。御飯の炊きあがりと同時くらいに鰻を炊飯器に入れます。5分〜10分程蒸らしたら全体をさっくり混ぜ合わせてハイ出来上がり。丼によそったら、鰻のたれをかけ、お好みで山葵、浅葱、きざみ海苔を散らします。物足りない時には錦糸卵を乗せてもよし、櫃まぶしのように出汁やお茶をかけてもよし、と、その時その時でバリエーションも楽しめます。冷凍庫に一尾、蒲焼きを忍ばせておくと、いつでも美味しい櫃まぶしが食べられますよ。是非お試しあれ☆